2026-01-27

【クトゥルフ神話RPG】水晶の呼び声#6

 前回→【クトゥルフ神話RPG】水晶の呼び声#5

スーパージリ貧SAN値で死を覚悟して再開したわけですが、前回11Fまで探索していたゲートを消火器とミラージュの駆使で戦闘なるべく避けてとりあえず探索を進めることだけ重視するぞ!!!とゴリ押そうとしたところ、あっさり12Fで探していたものが見つかる…という。
なんでぇ!?もうちょっとだったんじゃん!!狂奏曲のときもそうだ!あとオルガンとの戦闘だけってとこで配信切っちゃってさぁ!配信下手なのかな?!
…いいんですけど……

無事印をみつけてあいちゃんに上げたものの、終わらず。
…そんな気はしたんですよ。
ゲートは「もっと先まで探索できそう」だったし。
「もっと強い武器が作れるはずで調整中です」って発言する研究員もいるし…
この先もっと強い武器を使う必要がある敵がでてくるくらいには終わらないってことですもんねぇ!!!

ということで改めて、この『最終話のリミット』が6/20であること、海底神殿を封印する必要があること
というおそらく今度こその最終目的がお出しされる。
あとはもうそれまでにレベル上げてSAN回復して期限までに挑め!
あとクエストもちらほらでてくるからよかったらやってね
…という自由時間になったのであった。
なお、上記が開示された時点のゲーム内時間、5/5

余裕があるのかないのかわっかんねぇ…!!!!
とはいえ1ヶ月半は猶予があるわけですから、1ヶ月前の5/15~20くらいまではクエスト消化しながらフラフラしててもいいだろ…と判断し、今回は5/12までいろんなタスクをこなしました。
基本、町の知り合いにスキルを請いながらゴミを拾って食べ歩き(SAN回復)をしつつたまごっち(ショゴス育成)をする生活。
…ていうか、この作品さすがに終盤だと思っているんですけどここにきて新しい要素(ショゴス育成)解放されるとは思いませんでした、ほんとに。
ものすごいんだ…ボリュームが……

色々と進めた後、現時点のやり途中のタスク(クエスト)

★あいちゃんのお見舞い(足りてなさそう)
・病室の物音(終了・未報告)
・マリーバード(未実施)※要かえで
・ホールの被害者(1・2を見つけていない)
・ホールの駆除(中央区@5・西森区@5)
・シャレこうべくんシール探し(@5)
・コープスパーティコラボ

かな?と言ったところです。
上記が解消されたら一旦物見遊山で海底神殿を覗きに行ってもいいかもな~…のきもち。
ゲート探索でアイテム拾いつつレベル上げも絶対大事だと思うのでそっちも行きたいんですけどもね…。
なんとかなるといいなぁ(ゲームオーバーになってここまできてさいしょから、になりたくない)

あと、(ゲーム内の)読書ゲームもやりつくしておきたいんですよね…
出歩かないでそればっかやる日、を何回かつくったほうがいいかもなぁ…




2026-01-26

リバー、流れないでよ

 この記事はnoteの転記です

ちょっと周りで一時期話題になっていたのでずっと気になっていたため、アマプラで視聴
かつ興味があったので同時視聴もしてみました、が「見れる媒体に加入している」という条件が前提にあるのでやっぱりむずかしいね、という気持ちです。

感想
やりたいことやったもんがち欲張りビュッフェ!!!!みたいな映画だな!と思いました。
 貴船で2分のループを繰り返す上に登場人物がみんなループを認識している
 (主人公だけが自覚しておりほかはループに気づいていない、などではない)
ということだけは流石に知っていたんですが、他の情報は皆無でして……
ループものなのだからSFジャンルではあるよな、全員認識の2分ループはギャグでもあるか…くらいは思っていたんですが
蓋を開けたらラブコメあり、サスペンスありで、やりたいな!と思いつくジャンルをできる限りぶち込みました!!!!!!

という圧を感じました。
ただ、そんなことをしているのに、とっちらかっているという感覚はなく、最終的に綺麗にまとまっていると感じられることがすごいな、という気持ち。

ギャグの部分
期待通り、と言ったところ。映画のトレーラーもピックアップしている部分はここでしたからね。
ちょっと動いても少しすると2分前の場所(初期位置)に戻り不審に思う中居のミコト。
利用客になんとかしてよ、と言われても当たり前だけど困ってしまう従業員。
なんとか解決したい従業員を尻目に「もうすこしここでゆっくりしようよ~」とかいい出す作家…。
片付けてももとに戻る部屋、温めても鍋に冷えたまま戻る熱燗
食べても一向になくならない雑炊、書いても進まない原稿……
ループ前に横暴にも利用時間前に無理を言って露天風呂を使った客は一人初期位置が遠いのでシャンプーも流せず裸にタオルのまま廊下を走ってくる…。

見ていてずっとゲラゲラだった。
地下で休憩していたので2分経って初期位置に戻るたび階段を駆け上がり客に説明をしているうちに2分経ち、再び説明に向かい…を2~3回繰り返してやっと理解いただけたら今度は違う客にそれを繰り返し…それが終わった頃に今度は従業員同士の会議のために別館に行き……。
大変すぎる~~~!!!!!!
「もとに戻る」のでその労働の疲労も(作品内では)ないみたいだけども、撮影時役者のみなさんはマジで大変だったろうな~…。

見ながら、利用客の皆さんはそんなにも(従業員から説明されないと)飲み込めないもの?というのがずっと不思議だったけれども、酒を飲んでいた〆だったり、原稿中でまいっていたりしている人々だったし、初期状態が冷静じゃなかったんだろうな…。
実際自分の身に2分ごとに状況が巻き戻るなんて現象起きたら10ループくらいはしてくれないと飲み込めないだろうし…。
従業員のみなさんの理解が異様には早かったんだろう…。
アルコールが入っていなくて、同じ状況が自分以外にもいる確認ができる、という状況はとても強い。

ラブコメの部分
最初のシーンで休憩に入った調理場見習い(?)タクが、ず~~~~っと出てこないけど寝てるから全然気づかないんだろうな…と思ったら案の定、何ループしたとおもってるの?!という状況で部屋から出てきたわけですけど、ここからラブコメの発生。
貴船を出てフランス料理を学びたい彼と、彼のことが好きなのでずっと一緒にいたいと思っていたミコト。
時が止まればいいのに、と思いながら川を眺めていたらこの現象が始まってしまった…という衝撃の事実。
このままずっとこの2分のなかで満足いくまで喋ってすっと一緒にいようよ!とかいうとんでも思考を口にするミコトに全然「重~~こわ~~~迷惑~~~~~~~」とドン引きする僕。

彼女が原因と知られたら周りにどう責められるかわからないから逃げちゃおう!となって二人で裏口から逃げたり・隠れたり・車を盗んだり…やりたい放題である。
2分でもとに戻るからってなんでもしていいってもんじゃねぇ。楽しそうで良かったね(全然よくない)

相談もしないで一人で全部決めちゃって、話してほしかったよ!という思考は理解るんですけども。
なので、一旦満足行くまで話し合おうよ、というのは理解できる。
ここまで強硬手段に出なければ時間も取れず、取れたとしても相手を捕まえて話し合う場を設けることはできなかった、くらいに彼も頑なだったのかも知れませんからね。
ミコトに相談してどうなると思ってたんだよ、とは思いますけど。
会話を聞いているに『好意を寄せていた』ものの『明確に付き合っていた』わけでもなさそうでしたし…。
料理長にすら相談していないモノを一介の小娘に相談して何になるのか…。
この瞬間、もう全然、こいつらとっとと痛い目見ろ、早くやめろその意味わからん逃避行ごっこ、と全然不機嫌になっていました。

そう、なお僕は恋愛描写が入るとどんな作品でも一気に見ていて醒めてしまうので…。
念の為お断りをすると、このシーンがつまらなかった、ということではなく。
ここはここで面白かったのですが、僕がそのような展開を好まないタイプであった…というだけです。あしからず。

サスペンスの部分
そんな逃避行ごっこの最中、山に入っていた猟友会?の人が旅館の裏手に出てくる。
この2分の繰り返しを試行錯誤し続けた結果何ループしたのかもわからないけれどやっと人に会えた、という状況だったのだと思う。
同じ状況が自分以外にもいる確認ができる、という状況はとても強い。
反対に、そんな相手もいない中、山とかいう自然の中、理由もわからず誰にも状況を聞けずという状況を一人で過ごしていた彼と、
比較的状況の把握できている中逃避行ごっこたのし~~~wwwみたいな状況の二人が出会った時の現在の経験に対する体感温度差がとてもエグい。
結構深刻な顔で「天狗に化かされてるのかと…」と言う猟師に「はい、馬鹿されてます、ていうか私天狗ですw」と返す彼女。
そのときの猟師の方の顔のなんとも言えなさが本当にすごかった。
見ていて痛ましすぎて「真摯に説明してやれ…!!!」と心から説教をしたくなった。

直後、初期位置に戻った瞬間に響く銃声。サスペンスの始まりである。
それはそう、思い詰めてやっと人に会えて説明してもらえると思ったらひどい冗談で返されたわけですから、死にたくもなる。

ループの始まった当初は「お客様に迷惑をかけてるしなんとかしなきゃかな…」だったのに、「彼とずっとはしゃげるならいっか~ww」みたいな空気だったミコトが、事のヤバさを自覚した瞬間に近くで再び鈍い音がして、振り返ると作家が利用していた部屋から飛び降り自殺をしていた。

浮かれた空気って取り返しのつかない状況にならないと醒めないとはいえ、2名も死人がでたことで、やっと真にこの状況をなんとかしなきゃ、という空気感になる。
起承転結の転としてはものすごい温度差で急降下していく転である。
散々ふわふわに楽しんでぼかしていた作品の空気が一気に軌道修正されて引き締まる感じでとても良かった。

まぁ、2分経てばもとにもどるサスペンスなんですけどね!
初期位置に戻った瞬間猟友会の人の携帯に電話して状況説明。
作家は「どうせ戻るから体験として死んでみたかっただけだよ~」と朗らかで引き締めすぎた空気を緩めるのも実にうまいな、と思ってしまった。

それに、どうせ戻れるなら体験としてやってみたい行為に「死」があるのは、非常によくわかってしまうな…。
危険性のない臨死体験ですからね。

そして結末へ(ドネタバレ部分)

ミコトの時が止まればいいのにという思いが原因だから、という自白から、彼女にもう一度川に祈らせるも何も状況が戻らないのを見て
「実は事業が行き詰まってて久々にゆっくりできたここで帰りたくないと思ってしまった」
「締切がしんどくて時間がすすんでほしくなかった」
と口々に自分も時が止まればいいと思った一人だ、と自白し始める面々。
偶然同じことを思ってしまった人々が集まったことによる集合意識の技なのか……。と思った最中

<ここからドネタバレ>
タイムパトロールが来ていたがタイムマシンがエンストして周囲一帯にのみ2分ループを繰り返させていたとかいう超絶トンデモ展開だったことが発覚する。
<ここまでドネタバレ>

悔しいな~と思ったのが、序盤で貴船神社にお参りをしていた女性が、中盤で料亭に「エンストしちゃって…」と訪ねに来るシーンがあったんですが、そのときに彼女のブーツに異質さを感じて。
日常には溶け込まない、2.5次元舞台の少し奇抜衣装、のような様相であるな、と感じていて。
とはいえ、登場人物の過半数が料亭の和服であるからそこに突然の洋風がきて浮いてるのかな、とスルーしてしまっておりまして。
最後蓋を開けたら「未来から来ていた人」だった、というオチに
『だからちょっと服が浮いてたんだーー!!!!!!!あの時の違和感をもっと大事にしてよかったんだ!!!!!』
になっていました。
アウターのポンチョがあくまでも『現代風』なのでぱっと見は馴染んでいるものの、裾から見える袖口がクリア素材であったり、よくよく見るとこの女性の服、めちゃめちゃ変!!!!!映画のド冒頭から出てきてるのに!!悔しい!!

終幕
なんやかんやあって、未来人ヒサメはもとの時空に戻り、2分のループは終わったのであった。

あとに残ったのはループ前にはなにかしらわだかまりを抱えていたのにそれらがすべて消化された貴船の人たち。

タクとミコトは話し合いができたし(なんなら料理長は察していた)。
友人同士で利用していた二人はお互いの長年のわだかまりを腹を割って話し合い仲が深まったし。
作家先生は臨死体験で詰まっていた創作が進んだし。
帰路で事故っていた客はループ中に運転に慣れて無事故で帰宅できたし。
別の旅館で気に入らないやつを刺しちゃった人(…)も、きっと何かしら解決したんでしょう。

ループの間に知人に電話しまくって推しのチケットを譲ってもらった人までいたし。
………最後の人だけ心配なんだけど
その譲渡は一番最後のループのときに譲渡確定したんだよね?
貴船内以外はループはしていなくて、貴船だけが何回も世界線跳躍をしていた、という状況だったって解釈しているので、チケット譲ってくれた人が貴船外の人だったらもしかしたら最後に着地した世界線と譲渡確定した世界線が別になってる可能性は…ないか…?

鑑了後感としては、こんなにやりたい放題なのに最後イイハナシダナーでとっちらからずに綺麗に終われて何も引きずらない感覚を抱けているのは本当にすごいと思う。
さっくりと見れる(90分)という意味でも確かにおすすめしやすい作品なんだな、という感じがしました。

2026-01-24

千年女優

これは9割noteの転記です 

実は未だ見たことがなく、4Kリバイバルをしていたのでせっかくだから、と見てきました
なお、事前知識完全に0。
そうです、パプリカと同じ。

事前知識
まじで何も知らなかったので、なんか不老長寿ものファンタジーなのかな~くらいの浅くぼんやりした想定で赴きました。
ある意味正解なのだけれども。様々な時代の役柄を演じるということは、様々な時代を生きたと言うことができなくもないので。

感想
〆の「だってあたし、あの人を追いかけているあたしが好きなんだもの」でボロボロに泣いてしまった。
自分は別に恋い焦がれている相手だの、忘れられない相手だの、一切いないんですけども。
「自分のことが嫌いでも、自分が好きな作品があったなら、『それが好きな自分』だけは好きでいていい」
(うろ覚え記憶要約)
という非常に大事にしてる言葉があるんですけども。それに通じてしまって。
ちなみにこれ言ったのはSoundHorizonのRevoです。よろしくおねがしいます

この作品の本筋とは全然ずれるのだけれど、「夢中で追いかけられる何か」を持てることは人生を歩むにおいて、常に強みであると思っていて。
それは趣味であっても推しであってもよくて。

結局彼女は「鍵の君」が好きだったわけじゃないんかい!と置いてけぼりをくらったように感じる人もいるのかも知れない。
けれど、「『好き』を追いかけている自分」が好き、であることは、どこまでも真理だと思っているので
一人の人にここまで執着すること、理解できないな~と思っていた僕は、逆にこの言葉で一気に彼女に共感できてしまい、感極まってしまった。

千代子にとっての「好き」が「鍵の君」という想い人であった、というだけで。
彼がいた(自分が出ている映画を見てくれるかも知れないと思っていた)から女優業を頑張れていて、彼と再会しようという約束をしていたから生きてきたのであって。
もっと早い時期に彼の死を知っていたら、空襲で飛び出したまま死んでいたかも知れない。
女優業なんてとっくにやめていたかもしれない。冬の北海道で遭難凍死していたかも知れない。
たかが二度目の鍵をなくしただけで、そのタイミングでふと「自分はもう老いている」と認識して、追いかけることも女優業もすべてやめて隠居してしまったくらいに、彼女の芯であり、すべてであったわけで。
もしかしたら、その鍵が心残りでかろうじて命がつながっていただけですらないかと思ってしまう。

わかる、僕も「好き」のために、仕事を頑張って、生きていこうと思えることがたくさんある。
同列にしてはいけないのかも知れないけど、そういうことなのかもしれない、としか思えなかった。

本作のキャッチコピーは「その愛は狂気にも似ている」だと見終わってから知りました。
人生をかけてでも追いかけたいものがある、入れ込みたいことがある。
その想いは狂気じみていてなんぼだろう、と思います。
他人から見たら狂っている、くらいがちょうどいいと思っています。

余談:鍵について
結局「一番大切なものを開ける鍵」ってなんやねん!だけずっとあるw

「鍵の君」が鍵をあずけていなくなり、そのまま本人に聴くことができない今、誰も知ることができないのである。
単純にあのカバンの鍵じゃね?という気持ちは一旦置いておいて…。

物語序盤~中盤にかけては、千代子よ記憶の鍵を開く鍵だったのかな、と思っていた。
鍵を受け取ったことで、当時の記憶を鮮明に思い出していって、あの頃の気持ちと記憶の鍵をひらくことができた…というような。

中盤以降の認識としては、彼女は鍵を2度無くしているわけですが、なくしている間の彼女は、鍵が手元にないだけで、「鍵の君」への思いが諦めがちになり離れていく。
となると「彼への想いを開ける」鍵にもなっていたんだろうな、これは『開ける』というより『つなぐ』が正しいのかも知れないけれど。鍵を心の支えにしていた、というか。

……けれどじゃあ「鍵の君」にとっては?彼自身にとっても「一番大切なものを開ける鍵」であったはずで。
と考えていたんですけど(書きながら)

あたりまえながら「物理的に大切なものの鍵」なら助けてくれただけの女学生には預けないわけです。
いや…万が一あのカバンの鍵であった場合、カバンは自分が、鍵は彼女が持つことで憲兵に捕まっても検分されないという思惑がなかった、とは言い切れないんですけど。
逃げていたところを助けてくれて数日匿ってくれた女学生、に彼がどれほど想いを寄せていたか、それが恋慕に近しい好意であったのか、その当たりを掘り下げることは一切できないわけですが。
壁にひっそりと像を残していたことも、手紙を向けていたことも、謝礼のそれなのか、気にかけていただけでしかないのか、一切は不明なわけですけども。
千代子があの鍵を心の支えにしていたのと同じように、彼も鍵を預けたこと、と心の支えにはしていたと思っているんですよね。

そのうえで、「一番大切なもの」とはなんだったのか
その鍵がそういう立ち位置になったうえで開かれるものは何だったのか、といえば「生きていく意欲」だったのかなぁ…と思っています。
一番…大事では、ある……。

余談:老婆について
あの呪いをささやき続ける老婆は何だったのか…と思っていたのですが。
あれは千代子があの姫の役をしていた時に、映画の中に出てきた演出・展開でしかなかったもの。
けれど、その後の彼女の人生において偶然にも現状を指し続けている呪いとなって引きずってしまったもの。
だったんだろうなぁ、とこれを書き始めてから咀嚼が完了しました。

余談:鍵の君の顛末について
あんなに千代子が執着して追いかけていたというのに、あっけない顛末だったなぁ…と思ってしまった。
軍人に拷問されて死んでいた。ただそれだけ。予想通りではあり、残酷な現実でもある。

ただ、それを聞いた立花さんが、最期まで彼女にそれを伝えず、話を聞いている最中も一切その素振りを見せなかったことが、とても素敵だった。
この秘密は立花さんと、井田くんと、観客の僕だけが抱える彼女に対しての秘密なんだ、と思えた。

余談:撮影と現実と記憶
どこまでが創作(映画の展開)で、どこからが現実なのか、特に前半は境界があまりにも曖昧で。
空襲で崩れた蔵の壁に描かれた「鍵の君」の絵が出てこなければすべて彼女の妄想でしかなかったのではないか、と思ってしまったレベル。

ただ、その境界も後半は理路整然としてきて(というか8割くらい現実の話をしていた気もする)

自分が作品内の展開の目まぐるしさに慣れてきたからかな、と漠然と思っていたんですが
立花さんの記憶も含まれ始めていたことと、単純に「最近のこと」だったからだな、という理解をしています。

千代子さんが、「あんなに好きだったのにもう顔もわからない」と話しながら泣き崩れるシーンがありました。
「鍵の君」との交流は女学生の数日の話だからおばあさんになってまで覚えているのは無理があるよなぁ。話しているうちに思いが溢れて泣くこともあるよなぁ。としか思わない場面。

ただ、映画〆の展開として、話すだけ話しきった後に倒れ、そのまま息を引き取った(と思われる)ことを思うと、体調もですが認知のほうも実は大分危うかったのではないかな?と。
簡潔に言えば認知症…とまではいかなくてもまぁまぁ年相応にボケていたのでは?

であれば、前半、まだ彼女が若かった頃(20代頃?)の話は、もうどこからが撮影の話でどこまでが現実か、などという記憶は彼女自身の記憶の中ではもう既に曖昧になってしまっていたのではないか。
そこに、立花さんが「◯◯の作品のシーンですね!」と相槌を打つことで、やっと視聴者(とカメラマンの井田くん)は「今の映画の話?!いつから?!」と突っ込める。それくらい現実の記憶と撮影の記憶が彼女の中ではもう混濁している。

一転、一度鍵をなくし、結婚し、主人の書斎で無くしたはずの鍵を見つけて…という一連の流れは、彼女の中でも記憶が鮮明だったのではないでしょうか。「彼を追いかける私」ではなく「己に起きたこと」ベースで前半ほどの目まぐるしい撮影と現実の転換もなく、非常に時系列が整理された状態でスムーズに話が進んでいく…。

あの前半の場面転換の目まぐるしさはそういう演出の意味合いもあったり、しないかなぁ?と思っています。
立花さんが立ち会っていた時期なので、前半よりもスムーズに話の軌道修正ができていただけ、という可能性もあるんですけども…w

余談:井田くんという装置
『舞台装置』として「カメラマンの人」の立ち位置が非常に絶妙であったな、と。
千代子と立花さんのどこまでが現実でどこからが映画の話なのか理由のわからない夢中な語り合いについていけずに突っ込む彼のお陰で、展開についていけない自分が作品に置いてかれずに済む。

中盤までは「どこからが映画の話?!」と突っ込んだり「SFやないかい」と呆れたりしている彼と一緒に、自分も「いやまじでそれな?!」という顔をしていたわけです。視聴者目線のキャラが居るってありがたい話。

それが、中盤以降、展開の目まぐるしさにも馴染んできた頃、彼も同じく慣れてきたのかツッコミを辞め、むしろ話に入り込んでいる。同じように自分も話に入り込んでいる、引き込まれ終わっている。
最後は、「鍵の彼」に会えなかった彼女を雑念も障害もなくまっすぐに思う気持ちもある。

彼がいなかったら、置いていかれたまま始終一歩引いて見てしまう可能性すらあったな、と思っていた。すげぇや。

2026-01-22

グノーシア#7

 前回→グノーシア#6

前回、なんだか怒涛にみんなのプロフィールが開示されてきたぞぅ!という感じ。
今日はどれだけ開示されて、どれだけ勝てるかな、といったところ

LOOP47 6日目冷凍PL:グノーシア)
船員15名:グノーシア2 留守番 AC主義者 バグ

前回この組み合わせで特段イベントがなかったのでもう一度!で今回はセツとグノーシアです
2日目にレムナンのイベントが立ったので浴びに行ったらコメットとステラもいた回!
2人いっぺんにきえることがあるの?のコメットの問に以前すでにその状況を作った(グノーシアが消失させた+エンジニア僕がバグを調べた)ので「あるよ~~~!!」って大よろこびしてしまった。
ところで、レムナンに疑知体に優しいときにステラがおろどいてたけどステラは疑知体寄りなのかな…?
Leviが生体反応感知できてるので『生き物』ではあるんだろうけど…

LOOP48 5日目冷凍PL:乗員)
船員15名:グノーシア3 エンジニア 留守番 バグ
ジナとレムナンがなんか二人で語らっており、曰くグノーシアに消されたらどうなるのかな…って話
レムナンが電脳化されてどうのこうのとやけに詳しく、夕里子に連携したところ「そんな詳しいならグノーシアなんでしょうね」というバレ方をして笑ってしまった…w
あと、コメットの「お前は人間か?」に対してシピが「こんなことやめよう」って言ってきて笑っちゃった、それは実質グノーシアCOなのでは…w
あとこのあたりで、オトメのバグ率の高さに気づき始める。なんで?まじで

LOOP49 乗員勝利PL:エンジニア)
船員15名:グノーシア3 エンジニア ドクター バグ
初日、しげみちが異様にステラを熱く弁護士出してステラも戸惑っていたらしげみちの恋路を応援するラブコメ回だった…なに?
と思ったらシピとしげみちが同時イベント立ちしたものの、あまりもしげみちが気になってそっちへ言ったところ、告白の練習をしているしげみちに遭遇。ラブコメかな?!
2日目議論中突然好きな人がいるかステラにききはじめるしげみち。落ち着いたほうがいいぞ、お前。
好きなものがなにか聞いてほしいときかれたまま3日目もふたりとも生存となり素直にステラに聞きに行く僕、偉すぎる。ところでしげみちの背中に生えるコケは寝すぎのカビ…とかじゃなくて…?
不安になりつつめっちゃ応援していたのに3日目夜にステラが消滅しましたとさ、本当に悲しい…
しげみちがステラを悼んでいて僕も胸が傷んだよ
このエピ、先あったのかなぁ…もう一度巡り合いたい…
なお、味方が欲しくてSQとちゃんに協力を頼み込んでそのまま生き残ったところこっちもイベントが発生したのであった。
かつてSQちゃんに信じてる?って言われた時、彼女はグノーシアだったので「いいえ」って答えたんですが、今回はほぼ確人間だったので「はい」って答えられて嬉しかったな…

LOOP50 3日目消失PL:乗員)
船員11名:グノーシア2 エンジニア バグ
この枠、結構シピに協力提言されてたんだけど、猫同士だからかなぁ…
ランニングスチル出てきて大笑いしちゃった…

LOOP51 グノーシア勝利PL:グノーシア)
船員14名:グノーシア3 エンジニア 守護天使
沙明とレムナンとでグノーシア!
沙明とグノーシアになるとよく指示厨になるのでま~たそれか~?と思ったらオトメを気遣って(?)とっとと消滅させよう、といういつもと様子のおかしいイベントが出てくる。
なお、オトメにとって何が幸せか、を決めるのはオトメ本人であり僕らではないんだよなぁ…と思うので拒否
あと、ジナが人間と言えをつかってきて、様子見てから発言しようかな~と思ったら誰が発言するよりさきにレムナンが止めて大笑いした、それはグノーシアCOだってば!即凍る一方で沙明が続き物イベントがおきる
お互い生き残っていたら過去話をしてくれるとこと。
このゲームではじめて「明確に生き残らなきゃ」になった、おもろ。その翌日2名同票で一気に凍らせて勝ち申した。
邪魔なやつに投票していたやつを消すことで邪魔なやつに疑いを向けさせて凍らせる、ことをね、覚えてきました。結果として、オトメもこのとき残せてたのは満足見つよかったな~

LOOP52 グノーシア勝利PL:グノーシア)
船員11名:グノーシア3 エンジニア ドクター 守護天使 バグ
なんと、しげみちがLOOP49ぶりに様子がおかしい、はやかったなラブコメの再会
あと、オトメがグノーシアの投票をさけてバグ釣ったほうがいい、っていい出したけどこれも2度目だな~…
一方でオトメのバグ率を学んだ僕は即襲い、誰も消えず、バグ確となったのであった…おまえ~~!!
ということで、セツ僕しげみちステラ、と残したもののラブコメは進展しませんでした。
え~ん…なんでだ~?


今日あいた情報:9項目
レムナンは疑知体の星出身
夕里子は巫女星舟からの脱走者
しげみちは現実の女性と付き合ったことがない
ステラはハーブティーが好き
SQちゃんはまだ1歳
シピはQ完全に猫になるつもり
沙明はボノボと育った
オトメは金魚吸い込んだトラウマがある

コマンド:「投票するな」開示

でした。なお勝率は3/6…半分か=

2026-01-21

パプリカ

 これはnoteの転記です

実は未だ見たことがなく、4Kリバイバルをしていたのでせっかくだから、と見てきました
なお、事前知識完全の0。

一番の衝撃だったのは、この作品が20年前のものだったこと、なんですけども。
エンドロールが終わった後で2006って出てきてびっくりした。
あと、平沢進御大の音楽を聞いたのが、恥ずかしながら初めてで。
頭痛に効く、とか、そういう逸話は存じ上げてはいたんですけども……w
テクノなのに郷愁を感じる音楽を作られる方ですね……。

で、を書くのがこんなに難しい作品ある?
セキュリティをおろそかにすると大事件に至る侵入を許してしまうテクノロジーの恐ろしさと
老いを恐れて若さを求める老人の暴走
女を求めて倫理を捨ててまで地位にすがる男の妄執
優秀さに嫉妬してその心の醜さに溺れてしまう人間の愚かさ、
公私を切り分け過ぎて素直になれない自分に向き合う様、
そして、過去のトラウマとの決別と未来への一歩
くらいの様々あったのかな、なんか、ありすぎるんだよな、色々。

先進的なテクノロジーとそのセキュリティ
セキュリティ対策の大切さ、と文字にするとチープ。
でも今回の事件の発端でもあるので、いつの時代でも後回しにすると大変な部分だなwとなりました。
時田くんがここを後回しにして、DCミニの完成を先に目指してしまったことがすべての原因とも言える、というか。
先にセキュリティ面を固くしておけばこうはならなかった、というか。
結論から言えば内部犯だったわけですからどうとでもできた部分ではあるんだけども、この穴があったから外部犯かも、という論調も出せたし、だからこそ危険なのでもうやめろという指示も序盤時点ではまかり通るわけでね。

夢に侵入(共有)して精神病(不安症)を解決していくという治療法自体はそれこそ夢があるな~と思ってしまった。
夢とは脳が無意識に情報を整理する場所であるため、不安症などの症状が出てもその原因が本人にも思い当たらない無意識や封印している記憶だった場合、夢という場所で不意に原因が露出する可能性はあって、それはたしかに治療に大いに役立つだろうな、という気持ち。
侵入しないまでもモニターで外部観測・記録ができるだけでもだいぶ大きい。
夢って起きて少しでもすれば記憶から霧散してしまうので。

この作品に原作があることすら知らなかったわけですけど、初出が93年て…この発想を93年に?!という気持ち。
いつか読もうリストに入れました。

老いを恐れて若さを求める老人の暴走
この作品で事件の真犯人が判明してから夢が現実を侵食する大事になり、それが解決するまで、の終盤の様が、これ。

とはいえ序盤から明確に敵意を向けてるので何かしら裏でつながりがあるだろ、お前。という感じはありましたけどね、局長。
なので、「あぁやっぱり」という感じは強い。
どちらかといえば、パプリカが夢から醒めて千葉が局長の元へ向かい問いただしていたシーン、が実は未だ夢の中(多重夢)で突然局長が木の異形となって触手を伸ばしてくることにびっくりさせられたというか。
局長が犯人であること自体にはそこまで大きな驚きもないのでそういう魅せ方をするのは、それは、そう。

局長については「犯人だったなぁ」ということよりも、夢が現実に侵食するはじまり、局長の寝室の床に穴が開き現実が飲み込まれ始めている描写…の際に絶対に小山内くんと事後だったことのほうが衝撃でしたが。
事後描写は粉川警部とパプリカも導入の治療描写でふたりとも寝室でバスローブなので、治療以外にもなんかあったでしょ!えっちなことしたんですね!!って感じではありましたが…
局長全然裸に近くなかったか、記憶違いかな…。

悪いことを思いつく人っていうのは、まぁバカではないがちですが局長もその一人で
DCミニひいては「人の夢に入り込む」行為を悪意的に拡張すれば、他者の思考を乗っ取って自分のものにできる、という発想だった。
で合ってるよな?
これ以上老いたくない、というよりは、既に不自由になっている足をどうにかしたい、程度だったかもしれないんですが。
現実に侵食した夢からでてきた超巨大局長は自分の足で立っていることに歓喜していたものな。
あの瞬間あの空間は本当に現実なのか夢なのかが曖昧模糊としていて…
とはいえ、その狭間状態であったからあの老人は立てていたし、それを維持したいから「現実」を破壊して新天地を作ろうとゴジラよろしく町を破壊していたわけですが…。

それが最終的には赤ちゃんとなった千葉(若者)に吸引されて消滅する、というのは何たる皮肉というか。
人は老いるものであり、先人を吸収して後続の人が成長するものであるという隠喩のような気もしたし。
倒す、のではなく吸収されてしまうというのが、なんとも言えなかったな。

女を求めて自我を殺す男の妄執、嫉妬に溺れる愚かさ
これは、小山内くんの話。

さっき、小山内くんは局長と肉体関係があったんですね?!って感じだったわけですけど
その後のパプリカからの言及でおそらく氷室とも肉体関係があるんですよね。
言われてみたら確かに氷室の部屋を検分した際に男性グラビアの雑誌の塊があった。なんだ?と思ったんだ、あれ。

とはいえ小山内くん自身はパプリカ(千葉さん)を求めていたわけで。
彼自身はヘテロであるにもかかわらず、意中の女が欲しい故に本意でないままに男に抱かれて(抱いて?)いたということ?!になる。

氷室については、DCミニを盗みに行く、または悪夢を流しに行くときに自分の身体を使ったんだろうし。
局長については…どっちなんだろうな。
優秀すぎる人(時田)がいる以上自分の地位はここが天井であると悟ったときに、局長の好みが小山内で声をかけられて自分を殺してでも自分の見目を利用してしがみついてしまおうと思ったんだろうな。
それが巡り巡って、この事件に至った際に、意中の女を手に入れる好機だ!となって、あの瞬間局長の指示にすべて逆らっていたんだろうし。

その氷室をオイディプスだと揶揄するパプリカの言葉は、それは小山内に刺さるだろうな

一方で、氷室は結局どうだったのか、がずっとわかっていない。
時田とおそらく親友で、一緒にDCミニを開発していて
…というのは時田側の認識であり、彼の部屋では時田と氷室が写る写真では時田の顔の部分だけが切り抜かれ排除されていて
確かに彼を好いてはいなかったのでは?という描写があったし。
けれど、あの写真は小山内の細工でしかなくて、氷室は完全に「未完成のDCミニを保管・管理していた」から巻き込まれただけの純粋な被害者だったんだろうなあ、と思っています。
小山内の語る「氷室は時田の優秀さを羨んでいたのでは?」は、結局「自身のほうが見た目がいいのに千葉は優秀な時田に惹かれる」ことを羨んでいただけだったんだもんな(?)

すべてが終わったあと、時田くんは病室で意識が戻りますけど、氷室の描写はないんですよね。
パプリカが二人の夢に入った時、氷室くんの意識はがらんどうだった、と言っていたので眠ったまま狂気に潰されて死んでしまっていたのかな。
時田くんが氷室くんの真意を確認できなかったことだけがこの作品の中でずっと悲しい。

公私を切り分け過ぎて素直になれない自分に向き合う様

これは、千葉と時田くんの話。または千葉とパプリカの話。

まず、千葉とパプリカについて。粉川さんが千葉に会った瞬間に「パプリカなのでは?」と察する観察力すごいね?となる。
見ている側としては全く気づかないので(察しはするとしても…)

なぜあんなにも見た目も言動もすべて変えて別人として振る舞っているのか
は、未完成のDCミニを勝手に持ち出して勝手に治療と称して行動していることが研究所としてはアウトであるため、と考えていたんだけれど
島所長も知っている(何なら世話になっている?)なら、そこまで徹底的に変装する必要もなかったのに、と思ってしまう。
であれば、夢に投影する姿を自在に変えることができるので「パプリカ」の姿でいるのかな。
だから、千葉が一人のときに自分との対話でガラスに映ったり、夢が現実に侵食した際に現れてきたりしたのかな。
とも思うものの、おそらく映画最初の粉川との逢瀬は、多分実際に会ってるしなぁ…。
謎だ。変身してるのか夢の中だけの姿なのか…。

とはいえ、これは「映画のパプリカ」においての、それしか見ていない者としての千葉とパプリカへの解釈なんですけど
千葉は社会的立場(仕事内容)から、結構自分を律していて、その反動
…は言い過ぎとは思うんですが、自由気ままに動きたい欲なんかがパプリカに投影はされているとは思うんですよね。
夢なら好き勝手に動けていい、という明晰夢の頂点みたいな好き勝手さで動けるのも相まって。

にも関わらず終盤、時田くんを追いかけるのか夢の侵食を止めるのか、となった時、
パプリカは所長と中心地へ向かい、一方で千葉は時田くんを追いかけに行っていたんですよね。確か
(記憶違いだったら申し訳ないんですけど)
パプリカはあくまでも「夢側」の存在として「夢の暴走」を止めること、が目的だからたしかにな、とは思うんですが。
ここまで公私を切り分けていた千葉が、「公」である事件解決を後回しにして「私」である知人(時田くん)の安否を心配する、ことに彼女の本心がやっとでてきたというか。
いえ…時田くんが氷室くんの夢に入りに行った時点から心配はしていましたけど。

時田くんへの気持ちを認めて、時田くんを助けた千葉を見届けたパプリカが、千葉と一つに戻ること、で分離しすぎた公私が1つに戻って、最終的に局長を吸引しきるに足る容量を得られたのかな、などと思っている。

一方で、自分は恋愛感情の描写にあまり興味はないので千葉と時田くんについて触れる内容はそんなにないんですけど。
時田くんのことを気にかけまくってるけどもそんなにも『恋愛感情』のそれだったんだ?!と意外に思ったくらいですからね。
でも暴走してビルにはまり込んだ時田くんを引き抜き助ける千葉が、映画冒頭のエレベーターの中でぎゅうぎゅうな時田くんを助けるときの千葉と重なって
この『恋愛感情』の描写が突然の差し込みなんかではなくて、ずっと千葉が押し殺していただけで以前から抱かれていたものなのだろう描写となって
ねじ込まれた違和感を一切感じなかったのはとても綺麗で良かったです。

過去のトラウマとの決別と未来への一歩
うだうだと長くいろんなキャラへの感想を書いていたけれど、結局この作品で頭から最後までずっと根底で続いていたテーマは
粉川警部の悪夢とそこからの脱却だったな、と思っている。
作品の引きとして強すぎる突然のサーカスではじまり、
自分がその演目に巻き込まれ、逃走劇はさながらあらゆる名映画シーン切り貼りの連続で、
最後は自分が現在担当している事件の現場検証の場面。
そこから逃げ出す犯人(仮)を追いかけようとすると足元が崩壊していく…
それなのにあらゆる映画のシーンを切り貼りしている割に映画は嫌い。
…何かしら映画にトラウマがあることは流石によく分かるんですけども、あまりピンときていなくて、暗所恐怖症かなにか?と思っていました。

何度目かの夢で「カメララインが」「アイレベルが」と言い出して、やっと『撮る側』にいたことがわかる。
これは、結果的にパプリカがあの事件の最中も治療行為をしていてだんだん彼の深層意識を引っ張り出せていた、ということなんでしょうけども。
子供(学生)時代に趣味で作っていたか、それを何らかの経緯で台無しにされたか、こき下ろされたか…
とはいえ今は刑事なわけで、不安症としてトラウマになるほどか?と思っていました。

最後、とうとうパプリカがいないながらもバーテンたちに過去を語る内容で
やっと不安症の原因が、なにか問題・事件があったことを引きずっているのではなく、心残りが肥大化したものだったんだな、という咀嚼ができる。
一番自分では認識しづらい原因だなぁ、と思ってしまった。

一緒に作っていた作品は作りきれず
そのとき一緒だった友人は映画の道に進んだものの若くして死んでしまい
自分はいま一切その道を歩んでいない。

あの時一緒に完成させられていれば
もしそっちの道を進んでいれば
みたいなモヤモヤを思い出してしまうから映画には触れたくない、みたいな…。

だから、現場検証の被害者は自分(映画を作る道を諦めることで殺した自分自身)だし、
そこから逃げ出す影もおそらく自分(映画を作る道を諦めた自身)で、
それらの感情を掘り返して、向き合えたからこそ、その人影は旧友となり完成させられなかった映画のワンシーンを今度こそ完成させるべく引き金を引くことができる。

…結果その銃弾は逃走する小山内に当たるんですけど。
夢の混濁とは怖いですね。

事件の影で一連の治療を受けて、トラウマを乗り越えて、前に進むことができた粉川刑事の終盤の清々しさと、それを笑顔で見送る旧友の影はとてもよかった…。

余談として
「夢が犯されていく」というキャッチコピーではあるけれど、
たしかに他人の悪夢が脳に侵食していたけれど、最終的には「現実が夢に犯されていく」だったな。
そう言ってしまうと終盤の描写のネタバレであるからキャッチコピーにできないことは理解るんですがw

あと、終盤のすべてが解決して、夢が退却して破壊の爪痕だけが残った現実に対して、すごく心配しているのが
粉川がその事態に気づいた時日常パートで人がいたはずの事務所内はがらんどうで
直後シーンが変わって、笑顔の男性たちが並列して次々と投身していく瞬間があって。
彼の同僚って全員あそこで飛び降り死亡してしまっているのでは?と思っているんですが。
あの夢が侵食した現実で発生した破壊と負傷は現実に残り続けていたわけで…
彼らは島所長と同じく怪我で済んだのか、死んでしまっているのか、どっちなんだろうな。大惨事すぎる…。

さいごに、ほんとに私事なんですが、ちょうどこれを見たのと同時期に、あろうことかドグラ・マグラを読んでいまして。
ちょうどその中でもキチガイ地獄外道祭文の箇所を読んでいる最中でして。
というか映画始まるだいぶ前に映画館についてしまったので時間潰しに、本当に上演直前までそれを読み進めていまして…
そこからの開幕早々の島所長の投身自殺未遂直前の発狂演説(中盤の研究員の演説も含む)ですよ…
脳みそでやばい共演をしてしまって正気が死ぬのかと思った……。

島所長の演説は「狂った文章」なのではなく「口に出して読みたいセリフ」である、という感想をみかけて非常に納得していまして
キチガイ地獄外道祭文もまさに「口に出して読みたい日本語」なんですよね。
阿呆陀羅経なので、口当たりがめちゃめちゃいいんですよ。
そりゃ脳内で大共演コラボを繰り広げるわけ。

オセアニアじゃあ常識なんだよ。

2026-01-20

【クトゥルフ神話RPG】水晶の呼び声#5

 前回→【クトゥルフ神話RPG】水晶の呼び声#4

最終話で一気にゲート探索するのしんっっっっどい!!!!!!(あたりまえ体操)
話の進展としては今回はなしです。スーパーゲート探索回

とりあえず11Fまでたどり着いてるんですけど、このゲートの最深部(でなくとも、探しているもの)はどこですか?!
一晩寝ただけであらゆるステータスがあんまり回復しない、ことは全然いいんだけども
各種コンビニ・スーパーは毎日商品を補充してくれ!!!!!
今回の作品…というか今回に限らないんですが、特に今回は、HPはステータスがあってないようなもので…
(ハート失った瞬間に『ちゆ』でハート回復すれば全快同然なのでHP回復アイテムが不要)
SANがどこまでもシビア…食べ物も飲み物も買い尽くしてしまった…

現在5日目(かな?1日目はゲート復旧で潰れているはず)
リミットまであと3日(多分当日含めてカウントしてるよな)というところまで日数は来ているんですけども…
本当にSANがジリ貧すぎる。30までしか回復しなくなってる…

5日目の準備時間は終わってしまったので、この日あと1層もぐれるか…もう1日に1層ずつしか歩く余裕ない…
けどチェックポイント層からしか進められないので…11Fからが異界生物しか出てこなくてきっついよ~~
消火器とミラージュ駆使して逃げまくるほうがいいのか…?

思い出したように食材を買い占めたので6日目は料理祭りするとして…7日目まじで回復の手立てがないぞ…
あきらめて2周目をやりつつ、シロオトコとか日数余裕あるときにゲート開拓もするべきなのかな~
話数またぎをするとSAN全回復するからだいぶ楽なんだよね…。
とはいえ、何度も書いてるんですが、今作はボリュームあるので、このボリュームで最初からは…まぁまぁ、折れるぞ…心!

………と思ったけど…2作目の1周目も5枠くらいつかってるな…であれば、まぁ、『こんなもん』でもあるか
まぁ、いけるとこまではあがいてみよう、ね~~!!!



2026-01-19

悪魔のいけにえ

 この記事はnoteの転記です

現代、The Texas Chain Saw Massacre(テキサス州でのチェーンソーによる虐殺)っていうんだ。
そこから知らなかった。ので

事前勉強をした。

なぜなら、ホラー映画の耐性がない、という自負があるので。
ホラーは得意ではな、と思っているので今までも、あまり見ないでいたんんだけど。
「シックス・センス」みたいな映画は好きでしたし、話題だったからと「リング」も見たし「着信アリ」もみた。
教養?として「シャイニング」とかも見たことがある。
最近になって知り合いとの同時視聴で「来る」を見たり「N号棟」を見たり、その他パニック映画、ゾンビ映画、サメ映画もいくつか見た。「ミッドサマー」ももちろん見た。
ので『ホラー映画の耐性がない』と言いつつも『思っているよりホラー耐性あるのかも』とも思っているんですが
いずれも「家で誰かと見る」という環境で見ていたものであり、映画館で見たことはなかっ…、…「着信アリ」は友人と映画館で見たな。…一人で映画館でみたことはなかったんですね。

となると、ホラー映画を一人で映画館で見て「無理だ!!!」となったときに逃げ場がないという不安感があり
そうならないようにするためにも、見に行く前にあらかたwikiやら感想やらを見漁ったわけです。
結果としてわかったことは
・当時は新鮮で衝撃的だったが、それのリスペクト・オマージュが溢れている今ではそうでもない
つまるところ、ホラー映画会における「日本漫画の手塚治虫」なのかも(いいえ)と理解しまして。
なら、まぁ、ホラー全く見てないわけでもないし…教養として履修するか…となったわけ。

視聴前にパンフレットを読む

リバイバル版で売っていた。ので買った


中は全ページ「白い壁一面に真っ赤に滴った血(が黄ばんだ紙に印刷されている)」ようなデザイン。
新作でもないんだし、と先に中身を読んでから映画を見たんですが、これを見たことで「このシーンはあとから家具を演出のために付けた」だとか、「クライマックスのシーンは差し入れにマリファナが練られており、演者は実際にキメている(時代~……違法~……)」とか、そういう小ネタを知れたので、より映画が楽しめてよかったです。
最近は「ネタバレあり!鑑賞後に開くのを推奨」というパンフレットばっかりですからね。まぁ、たしかに見た後に読むことを前提としたほうがパンフレットに書ける情報量は増えるわけですから、当たり前といえばそうなんですけども。

結局、『怖い映画』だったのか

といわれると『かわいかったな』という後味だった。
ホラー耐性がない(自称)が抱いて良い感想ではない。
どういうことか、というと…今回のホラーアイコンたる、チェンソーを持ち追いかけ回してくるレザーフェイスという怪物が、その見た目に反して『ただの人間である』という描かれ方をしていることが大きい、と思っています。

例えば、追いかけている相手が行き止まりにぶち当たってUターンした結果鉢合わせて、悲鳴を上げられた際にその悲鳴にびっくり(しているように見えた)り。
一度やることをやってから、窓辺に座って苦悩するように佇んでいたり。
兄に怒られてしょげたり。

レザーフェイスの家族も、完全にゾンビ化している母。
ゾンビのようだがまだ血を吸ったりはできる父。
人を殺すことには抵抗があるといいつつ平然と拉致はする兄。
平然と自傷もするし他称もするし確実に様子のおかしい次男。
そしてチェーンソーを振り回し追いかけてくるレザーフェイス。

全部どこか怪物じみており普通ではないわけですが、その上で「普通ではない”人間”」でしかない。
まだ、怪物ではない。…怪物みたいな見た目(父)もいるけれどそれ自体はもう無力で差し出された指を加えて赤ちゃんよろしく血を吸うことしかできなかったわけで(見ようによれば、かわいい)
脅威であった3兄弟はそれぞれどこか少し、怪物にはなりきっていない人間味、を皆どこかに感じる部分があった。
のが『かわいい』という感想を抱いた要因なのかな、と思います。

よほど、最後に捕まり最終的には逃げ切ることができた彼女のほうが怖かった。
恐怖に怯えて半狂乱に叫び暴れている、明確な犠牲者であるはずなのに、その鬼気迫る振る舞いのほうが、脅威であるはずのレザーフェイス立ち寄りよほど見ていて怖かった。
異常がすでにその日常となっていた、脅威ではあっても彼ら自身は「いつも通り」のことをしていただけなので、であれば、突然日常から異常におとされて発狂した一般人の振る舞いのほうが恐怖映像となるのは確かだな。という気もするんですが。

グロ・スプラッタ映画、だったのか

と言われると、これも思ったほどスプラッタではなかった。
チェーンソーでバリバリ解体されている血みどろグロスプラッタホラー!というイメージを持っていたんですが、そこまで流血の描写もなく。低予算作品だったらしいですし、今ほど加工技術もないでしょうしね…。
チェーンソーを差し込み引き抜くシーンは被害者を正面から撮ることはなく、ビクついている様のみがあるような…ないような…程度なので覚悟するグロテスクさはなかった、という感じ。
現在世に溢れているゾンビ作品のほうがよっぽど血みどろグロスプラッタです。
なので、全然かわいい。

派手なスプラッタなんかよりも序盤のナイフの自傷行為や、終盤の饗宴前に行われた指先をナイフで切りつける瞬間のほうが痛々しくで少ししんどかった。
痛みを想像もできない程度のスプラッタは「うわ、グロ~い!」で済むんですが、手を切る、程度だとなんとなく痛みを想像できてしまうので苦手でぇ…
指先を切るシーンは、小道具のナイフが壊れたので本当に切った、とパンフでみていたのもあってなおさら…。

むしろパニック映画に近いのかも?とすらと思いました。
改めて「悪魔のいけにえ」のジャンルを確認すると「ホラー・スラッシャー」となるそうですが。
「殺人鬼が刃物を片手に人間を惨殺していくホラー映画のジャンル」なるほどね。
そもそもだけれど「ホラー映画」が内包するジャンルが大きすぎるんだよな…。
おそらく自分の苦手としているホラーは、霊障・ゴースト・またはそれらを気にすることによる心理的恐怖、であるため、パニック・スラッシャー・グロは全然平気なんですよね。…と己を分析するのもまた大事だな、とも思うんですが。

最終的な感想として

なんにせよ「悪魔のいけにえ」は全然見れた、なんならレザーフェイスは可愛くすらあった。ということがわかったことは大きな収穫であり。
面白かったか、と言われると「名作!!!と謳われているからと期待した割には」という気持ちは正直あるんですが
逆に言えば事前に「今みればそうでもないという評価にもなりかねない」という情報を事前に得ていたのでフラットに見れてはいると思うんですが
そのフラットさ、でもって感想を述べるなら「嫌いじゃなかった」です。
嫌いじゃなかった、上で、その後の世に輩出された作品を鑑みるとそれだけの影響を与える作品であったんだろうな、という付加価値を持ってすごい作品なのだろうな。と思いました。

・覆面(仮面)を付けて凶器をぶん回して追いかけ回される恐怖 
 (言うまでもなく数え切れないくらい思いつく作品はある)
・そこから女性のみが1人生還するという形式 
 (言われてみたら生還するパターンの多くは女性だ…不思議だ…)
・ミートフックに吊るす演出
 (DBDとかのチェイスゲームでもよく見るけどこれかぁ…と思っていた)

他にも他にも…あまり造詣がない自分でもまぁいくつか思いつくくらいだものな
。と思っていたらドキュメンタリー映画が2024年にあり、かつ今年(26年)3月に日本にくるそうで、ちょうど。
見に行こうかな、これも。

蛇足

これはいいづらいから最後に一言だけ書くんだけど、唯一生還女性、ノーブラではありませんか?
本当に言いづらいんだけど、絶対に乳首立ってるのは服の上から視認できてぇ………